岐阜県の1560年創業、老舗鋳造会社の岡本さんが拘って作った鋳物薪ストーブ『AGNI』 全3機種展示しております。
現在、実演機として『AGNI-C』という最大機種を燃焼体験ができます。
全機種、取っ手は天然木です。
AGNI-Cよりコンパクトな『AGNI-CC』
シガータイプで2016年グッドデザイン賞ベスト100、ものづくり特別賞を受賞した『AGNI-HUTTE』。
薪ストーブというのは実際に焚いてみないことには良し悪しの判断がつきにくいものです。
実際に焚いてみて、率直にとても良い薪ストーブだと感じました。
海外の薪ストーブも色々焚いてきてますし、それらと並べても何の遜色も無い、優れている薪ストーブだと思います。
AGNIはクリーンバーンと触媒のハイブリッド燃焼のストーブです。
正直言って個人的にクリーンバーン方式は良いとして、触媒方式の良さというのを感じた事ってあんまり無いので触媒方式は薦めていないのですが、 AGNIは直ぐに良さを実感出来ました。
丸く赤く光っているのが触媒です。AGNI-Cはツイン触媒方式で、下から丸見えなので触媒が効いているかどうか目視してわかるし、実際煙突トップから煙が無くなるのも早かったです。
また、触媒ストーブにありがちなダンパー操作が無く、空気調整レバーのみの操作でシンプル。
触媒方式の利点は燃焼時間の長さだと思いますが、天板の温度を見るかぎり300度から200度まで4時間くらいキープしておりました。
ツイン触媒が効いているんですね。
良さはまだまだあるんですよ。
メンテナンス性は最高です。 誰でもメンテナンス出来ると思います。我々薪ストーブ屋の仕事の一つが無くなりますが、それは良い事です。
良く考えられているなぁと感心するくらい、構造的に壊れにくそうな設計なので故障も少なそうです。
また天板調理にも適しています。
天板がフラットで触媒の直上は温度が上がりやすいです。
なによりメイドインジャパンの安心感はあると思います。
歴史ある鋳造会社の高精度な鋳物技術。
燃焼室は強靭で耐熱性がすぐれたダクタイル鋳鉄製。
国内製造のものなので、なにかあった時の部品調達も早いと思います。
国産鋳物薪ストーブは海外の鋳物薪ストーブと比べれば、まだまだ産声を上げたばかりですが、品質の良いものだと感じました。
『AGNI』は日本の放置された針葉樹植林を何とかしたい、という始めのコンセプトがあったそうなのですが、この構造なら針葉樹をガンガン使ってみたくなります。
国産薪ストーブ『AGNI』。応援していきたいですね。
展示場で実際に体感してみてください。薪ストーブの良し悪しは焚いてみないとわかりません。