陸前高田の既存住宅にストーブと煙突の交換工事に行ってきました。
既存のストーブはダッチウエストのフェデラルコンベクションヒーター。触媒のあるストーブです。
使用期間はそんなに長くはないのですが、性能や操作性を検討し、今回リフォームと共に気持ちも新たに新しくストーブと、室内煙突を断熱材入りの二重煙突に新調いたしました。
室内の煙突は一見太さもあるのですが天井下から断熱材の入っていない煙突でした。薪ストーブの燃え始めの立ち上がりの速さや、燃えの維持、ススの量の少なさや火災に対する安全性は全て断熱材入りの煙突にすることで確保されます。
今回煙突は国産煙突『SCS匠』を採用しました。
SCS匠の特徴をいうなれば美しさだと思います。
煙突は断熱材入りの二重煙突であることが煙突の基本として+アルファでお選びください。美しさを求めるならばSCS匠をお薦め致します。
塗装の粉末塗装がきれいな上に汚れにくい。煙突ジョイント部がフラットなので吹抜けのような場所ではまるで一本の円柱がそびえたつような壮観さです。
ストーブは国産ストーブ『AGNI』です。
ダッチウエストをご使用になっていたので、比較もできたのですが、その性能や操作性にご納得頂き『AGNI』を選んで頂きました。
ダッチウエストとAGNIは同じ触媒機ですが、操作性で大きく異なるのが、「ダンパー操作の有無」でしょう。
このダンパー操作というのが曲者で、これをちゃんと使いこなしている人って経験上、少ない。
それはたくさん煙突掃除で回っているから解るのですが、わざわざ触媒を使っているのだから煙突のススって少なくなるに違いない,と普通は思うのですが、
クリーンバーン方式よりも触媒機(ダンパー操作のある)のストーブのほうが傾向的にススが多いです。
これはいろんな要因はあるんでしょうが、主にダンパー操作がうまく出来てないからだと思っています。
ダンパーのあるストーブはダンパーを閉めて初めて触媒の方へ煙が行くのですが、
AGNIはダンパーが無いので常に触媒を通した燃焼をしています。
温度計を見て、温度計に表記されているベストゾーンまで温度をあげてから空気をしぼればOK。
実に簡単に完全燃焼ができます。
ダッチウエストは旦那さんだけ操作していたそうですが、AGNIはご家族みんなで操作して頂けるのではないかと思っています。
薪ストーブと言ったら北欧や欧米だけのものという考えは今や昔。国産の煙突も薪ストーブも良いものあります。