岩手県一関市のフリースクールに薪ストーブを設置してきました。
今回設置した岩手県一関市花泉のフリースクール『虹の学園』との縁は代表理事である熊谷さん宅に薪ストーブを設置した縁でご依頼頂きました。
フリースクールというものを私自身あまり知らなかったのですが、実際に中に入ってみると子供達は活き活きとしていてこちらも何か楽しい気分になるくらいでした。
子供達はすでに薪に慣れ親しんでいて薪を使って調理は正に日常茶飯事。
中央のピザ窯は子供達が作ったもので、子供達にピザ窯の事を聞くと眼を輝かせて説明してくれました。
そんなフリースクールに本格的なクッキングストーブを設置するのは確かに良いアイデアと思いました。
設置場所は調理室のこの場所。
設置前の外観です。
正直今回の現場は難易度高めでした。
サッシから煙突を出してからの横引き煙突も長くそれから屋根上まで煙突を出すのですから、普通ではドラフトの力も起き辛いですし、煙突掃除も出来るか?という心配、煙突をどう施工するか?などいろいろ考えました。
プロの薪ストーブ屋としてちゃんと使えるようにドラフトの確保と安全性、メンテナンス性、堅牢な施工をしました。
それこそ子供だましでは子供に失礼ですからね。
以下は施工後の写真です。
サッシをアルミ板にして煙突を抜きました。
横引き煙突が長いとドラフト力が得難いので直ぐに30度管で曲げ、緩やかに立ち上げます。
そして30度管を2本連続で使用して90度に戻しました。30+30+30は90度という事ですね。
そして当店御なじみのオリジナルアングル架台で堅牢に煙突を支えます。
ちゃんと燃えてくれました。当店に長い間展示されていたクッキングストーブ「ドミノ8」。
因みに煙突掃除は煙突施工後に実際に煙突ブラシをいれて実験しましたが、室内の90度管のフタをあけて煙突トップまでブラシが到達するのを確認しました。
室内側から煙突掃除が完結できるという事です。
今回も難しい現場でしたがなんとか納まりました。
代表理事の熊谷さんは子供達に『熊さん』と呼ばれていました。
それだけで子供達との関係性はよく解りましたし、子供と対等に接する事、環境次第で人は変わるという事いろいろ感じましたね。