新着情報(ブログ)

2022/10/30素敵な洋館『びすとろアバロン』さん

薪ストーブ設置工事の繁忙期にて椅子に座ってる時間があまり無く、久々の更新になりました。

そんな中、宮城県松島へ薪ストーブ設置工事にいってきました。

松島のホテル、『びすとろアバロン』さんです。

見た通り素敵な佇まいです。

急勾配な屋根とあって足場を設置して頂きました。

屋根はスレートで難易度の高い工事ですが、いつも信頼をおいてる板金屋さんで頼りになります。

 

小屋裏はこのように鉄骨造となっていて、こちらも難易度の高い施工を求められます。

鉄骨造に煙突施工は前例として経験がありましたが、前段階として試行錯誤してから挑みました。

煙突の取合い部分のフラッシングはスレートを壊さないようスレートを外す所から大変でしたが、うまく納まったと思います。

やっぱり頼りになる板金屋さんです。

設置された薪ストーブは『AGNI-C』

あいかわらず自信を持ってお勧めできるストーブです。

設置場所は狙った場所に置けて安心しました。

もとから雰囲気の素晴らしいホテルですが、さらにその魅力が増したのならばうれしく思います。

食事も素晴らしいですので、松島に訪れる際は是非お薦めです!

2022/09/01屋根について考えた事

自分の家の煙突一期工事を行いました。

せっかくなので屋根について考察した事を簡単に書いておきます。

屋根勾配は4寸です。屋根に登りやすい勾配と言えば経験上4寸までなので4寸になっております。

メンテナンス性、機能性含めこの形が一番良いとお勧めしているチムニーフラッシングタイプ。

煙突のメーカーは国産煙突「SCS匠」。

煙突トップのメンテナンスを考えれば登りやすさを考慮すべきで、ちょっとしたハシゴで登れる高さの軒高の場所を設けています。

当たり前ですが煙突、ストーブ関係は普段からお客様にお勧めしてる通りの事をやってます。

 

この家の屋根には煙突以外の設備として、天窓と棟換気があります。

煙突、天窓、棟換気は職人の技術によっては雨漏りリスクがある設備ですが、毎回煙突工事でお世話になっている板金屋さんにお願いしました。

仕事を一緒にやるなかで信頼していますので、その辺は全く心配いらなくて助かりました。

 

屋根材は色が銀黒の立平葺ガルバニウムを選びました。

立平葺の構造を見れば防水性が高いのが解りますし、長尺の縦の線がダイナミックでスッキリしているからいいな、と屋根を沢山見てきてそう思っていました。

煙突囲いも屋根と同材同色で統一し、煙突の黒色と相まってかっこよく仕上がってとても気に入っております。

天窓は煙突のすぐ下に設定しました。 煙突囲いと天窓が繋がってユニットみたいな感じで良かったと思っています。 

この煙突囲いと天窓の枠は屋根の上で作ったのではなく、地上で作って屋根に持っていったんです。 こういう作り方もあるという方法の一つです。

あらかじめ作っておくと、屋根施工がスムーズに行くと思います。屋根は早く施工しないと雨の影響を受けますから。

 

室内から天窓を見上げると煙突トップが見えるんですよ。 仕事柄、煙の状況など観察したいのでこれは良かったです。

 

 

棟換気は外壁、屋根の熱をうまく抜く為に大事な設備です。

棟換気の施工までを巻き戻してみると、棟の先端に熱を逃がすスリットがあります。

その下には通気用の材があって屋根の熱を逃がす構造になっています。

断熱材の厚みを分厚くする事も大事ですが、通気をしっかりして自然に熱を逃がすことはもっと大事だと思います。

 

薪ストーブは家全体を暖めるので家のほぼ中心に設置しましたし、天窓も家の中心に光を届けてくれて、建設中の現場でも明るさを実感しています。

窓は沢山付ければ、それだけ熱損失が大きいので適切な場所に無駄無く設計するのが良いと思います。

天窓は一個あるだけでも光も風抜けも抜群に効果的。 窓配置だけでも結構考えるに値しますね。

 

こうして書いてみると屋根一つ取っても設計で考えるべき事は沢山あります。これ以外にも色々あるんですが割愛します。

 

日々出来上がってくる家を見て施主としてワクワクします。

その一方、設計、監理者として気を張り詰めています。

2022/07/20STAND BY HOME+FP+薪ストーブ

一関市の『STAND BY HOME』の展示場に薪ストーブ設置しました。

STAND BY HOMEのコンセプトは平屋をベースにした設計で空間作りはダイナミックでとても薪ストーブに適していると思います。

一関のSTAND BY HOMEは川崎工務店さんがフランチャイズしておりますが、川崎工務店さんの強みとして断熱で『FP工法』を取り入れている所だと思います。

実際薪ストーブを設置に行った時、外は暑いんですが室内に入った際クーラーもついていないのにひんやりとした空気を感じ、断熱が効いていると実感ました。

 

そこへ今回、展示用ではありますが、薪ストーブは『AGNI』と煙突は『SCS匠』と弊社でお薦めする国産品を二件分設置致しました。

今回設置した2件はSTAND BY HOMEのラインナップの中の『YAT』『CARRE』です。

設置場所はここがベストというくらい自然に馴染んでいますので、STAND BY HOMEで薪ストーブを導入予定の方は参考になるかと思います。

是非一関の展示場に足を運んでみてください!

 

 

 

2022/07/14暖欒工房CHIJO店長の家を作っています

しばらくぶりのブログになります。

更新する余裕が無かったのが理由で、その原因でもありますが、私、暖欒工房CHIJO店長の家作りが6月から始まりました。

一応二級建築士を持っている私が基本の設計を自分でやり、一級建築士である社長に知恵を得ながら作っております。

この家作りは暖欒工房CHIJOで店長として働きながら得た知見を活かす場だと思っていますし、勉強の場でもあります。

 

6月から着工した家作りですが、弊社に山積された木材を構造材にするためカンナ掛け、墨付け、刻みの大工作業が始まりました。

青空の下、弊社事務所の敷地内で一気に行われました。

もはや現代では珍しくなった大工さんによる手刻みですが、やはり凄い技術でこの技術が失われたら大変な日本の損失だと思いました。

やっぱり日本の大工の手仕事はいいね、と思って頂くようにこの家は構造を現す造りの設計となっています。

プレカットの便利さというのは素晴らしいと思いますし、大工の手仕事も素晴らしいので、どちらも共存すると良いと思っています。

今回、梁、登り梁等は手刻みですが、土台や柱などはプレカットです。

この建物に大工の手刻みと工場プレカットが共存するハイブリッドとなっております。

 

そして、加工が始まって約一カ月して建て方。

一度も組んだことのないものを、本当に一発勝負で組めるんだろうか?と私は要らない心配をしていたんですが、やっぱりプロでした。

前出のブログで、木造は構造体だけで美しいと書きましたが、こうやって組まれて立体として現れ出てくると感動します。

この構造体がなるべく隠れないような設計をしています。

断熱は外断熱、天井は現し、壁は出来るだけ真壁、そして大きな吹き抜け。

薪ストーブの暖かさというのは誰よりも信頼していますので冬は間違いなく大丈夫。

心配すべきは夏の暑さだと思っています。

この建物は昨今の高気密高断熱のレベルとは言えないので

出来るだけ熱を自然に逃がす事を考えていました。窓配置なんかは結構考えたと思います。

 

自分がどのように考えて家作りをしたかということはお客様にアドバイスする上でも役に立つと思います。

まだ上棟したばかりですが、時々家作りブログも書くかもしれません。

もちろんストーブ工事も煙突掃除もやってますからね。

 

 

 

 

 

 

 

2022/06/17古民家を活かしたリフォーム

一関市に薪ストーブ設置工事に行ってきました。

今回は古民家のリフォームの現場です。

現場に何度か訪れて現場監督とお話すると、古民家リフォームの大変さを感じました。

古民家にはその大変さを乗り越えてでも活かしたい魅力があると思います。

それは構造そのものです。

プレカットが主流の現代の木造で、このようなぐにゃぐにゃ曲がった木を上手く組むというのはなかなか難易度も高く、それだけに価値が見い出せると思います。

私見ですが、木造は構造だけで美しいと思うので柱とか梁とか現しの建物を見るとかっこいいなと思っちゃいます。

弊社の展示場が正にそれなんです。

 

今回設置されたストーブはまたしても国産鋳物薪ストーブ「AGNI」です。

当初の予定は海外の薪ストーブでしたがリフォーム工事の工期が思ったより伸びて、その間に選んだ薪ストーブの廃番が発表された事によりストーブを選びなおすという紆余曲折がありました。

結果的に良い薪ストーブが選べたと思います。

大変なリフォーム工事だったようですが素晴らしい建物だと思いますし、携わった方々本当にお疲れさまでした。

 

 

 

新着情報

カテゴリー

アーカイブ

▲上に戻る