よくある質問で、『着火しても燃えず、煙が煙突とストーブのジョイントやストーブの隙間から出る』というのがあります。
煙突のトップが詰まっているなら煙突掃除をする以外に解決策はないのですが、
そうで無ければ、
簡単に言ってしまえば『煙突にドラフトが起こっていない』状態です。
薪ストーブを焚くという事に技術がいるならば、いち早く煙突にドラフトを起こすという事だと思います。
ビル火災を想像して欲しいのですが、火が回りやすい場所というのはどこでしょうか?
階段室、吹抜けです。それは薪ストーブに例えれば煙突にあたります。
階段室に火が入ったらもう手に負えない勢いで火災が広がります。
防火の観点からいえば階段室に火が行かないように防火します。
じゃあ薪ストーブはその逆をしてあげれば燃えるじゃないですか。
煙突に火が行くようにしむけます。
まず太い薪を置いて、その上に細かい焚きつけを置いた所に着火剤置き着火すると、どうでしょう?
火が煙突に近いので、煙突に火が行きどんどん勢いが増していきます。ドラフトが起こっているのです。
ドラフトが起こっていないと、薪ストーブの隙間という隙間から煙は出ようとします。
薪ストーブビギナーの方は細かい焚きつけと着火剤を最初は多めに使って出来るだけ勢い良く燃やしましょう。
だんだん必要な量、焚き方がわかってくると思います。
これが薪ストーブを焚く技術だと思います。
煙突は煙を出すという役割でもあり、ドラフトを引き起こす動力になっています。
断熱材のしっかり入った煙突がなぜ良いのか、というのはドラフトが外気に影響されず安定するからです。
煙突は一番大事ですのでおろそかにすると苦労します。
薪ストーブと煙突どっちを良いものにすべきかとか言えば間違いなく煙突です。
断熱材入りじゃない煙突で超高級な薪ストーブをつけたとしても何も良くないのは明らかです。
ちなみにこの動画はだいぶ前に私が作曲してギター弾いて動画編集したものです(笑)