気仙沼でストーブ交換工事を致しました。
既存のストーブは『ピキャンオーブン』所謂クッキングストーブです。
薪ストーブとしての暖房とオーブンを兼ねたストーブなのですが、この手のストーブはオーブンがある分、薪を入れる容量が少なく、暖房能力が弱いものもあります。
当店で焚いてみた経験上、デンマークのストーブメーカー"HETA”の『ロギオーブン』なんかは暖房能力もオーブンもどちらも良かったです。
こちらのお宅の面積でピキャンオーブンでは熱量不足でまかないきれなかったわけです。
そこでオーナー様は大型ストーブを探していて、当店にも足しげく来店され、当ホームページも随時チェックをし、バーモントキャスティングスの最大型機種『デファイアント』の中古が出た瞬間にすかさず購入されました。
交換の際は煙突掃除を行い、煙突周りから雨漏りがあるという事で点検をし、原因をつきとめました。目視した中で角トップのコーキングと外壁の剥がれが原因と思われる水の流れが確認出来ました。コーキングの寿命も長くは無いですし、震災も経験してますので、築年数も経てばいろいろ出てくるとは思います。
他社設置の煙突であったので、設計施工された工務店様に現場を見てもらい、修理の約束をしてもらいました。
これからの梅雨の時期も安心して過ごせればよいと思います。
あと一つ、ストーブ交換をして気になった事は炉壁です。炉壁が空気層を設けず建築壁にベタ付けでしたので、伝熱して低温炭化を起こして発火の恐れもあるわけです。
ストーブの試運転を行った際、かなり壁も熱くなっていましたので、遮熱板の設置を勧めました。
薪ストーブを設置するにあたり気をつけなければならない事は沢山あります。後から心配事を増やすことよりも薪ストーブのプロの監修の中、薪ストーブを設置する事をお勧めします。