しばらくぶりのブログになります。
更新する余裕が無かったのが理由で、その原因でもありますが、私、暖欒工房CHIJO店長の家作りが6月から始まりました。
一応二級建築士を持っている私が基本の設計を自分でやり、一級建築士である社長に知恵を得ながら作っております。
この家作りは暖欒工房CHIJOで店長として働きながら得た知見を活かす場だと思っていますし、勉強の場でもあります。
6月から着工した家作りですが、弊社に山積された木材を構造材にするためカンナ掛け、墨付け、刻みの大工作業が始まりました。
青空の下、弊社事務所の敷地内で一気に行われました。
もはや現代では珍しくなった大工さんによる手刻みですが、やはり凄い技術でこの技術が失われたら大変な日本の損失だと思いました。
やっぱり日本の大工の手仕事はいいね、と思って頂くようにこの家は構造を現す造りの設計となっています。
プレカットの便利さというのは素晴らしいと思いますし、大工の手仕事も素晴らしいので、どちらも共存すると良いと思っています。
今回、梁、登り梁等は手刻みですが、土台や柱などはプレカットです。
この建物に大工の手刻みと工場プレカットが共存するハイブリッドとなっております。
そして、加工が始まって約一カ月して建て方。
一度も組んだことのないものを、本当に一発勝負で組めるんだろうか?と私は要らない心配をしていたんですが、やっぱりプロでした。
前出のブログで、木造は構造体だけで美しいと書きましたが、こうやって組まれて立体として現れ出てくると感動します。
この構造体がなるべく隠れないような設計をしています。
断熱は外断熱、天井は現し、壁は出来るだけ真壁、そして大きな吹き抜け。
薪ストーブの暖かさというのは誰よりも信頼していますので冬は間違いなく大丈夫。
心配すべきは夏の暑さだと思っています。
この建物は昨今の高気密高断熱のレベルとは言えないので
出来るだけ熱を自然に逃がす事を考えていました。窓配置なんかは結構考えたと思います。
自分がどのように考えて家作りをしたかということはお客様にアドバイスする上でも役に立つと思います。
まだ上棟したばかりですが、時々家作りブログも書くかもしれません。
もちろんストーブ工事も煙突掃除もやってますからね。