一関市の古民家リフォーム現場に薪ストーブを設置してきました。
7月頃にご相談頂き、薪ストーブ設置場所の選定をする所から始まりました。
薪ストーブを設置する場所に適している場所は何処なのか?
それはそれぞれの家や、地形、地域によって違うので毎回オーダーメイドです。
リフォーム後の姿をイメージしつつ今回はココに決まりました。

家族が集まって寛ぐ場所が良い。
薪の搬入の事も考える。
暖まり方を考えれば家の中心辺りが良い。
いろいろ考える所はあり、最適解を出す為その場であらゆる観点から試行錯誤します。
内部の事も大事ですが、外部屋根のどの位置に煙突が出るのか?という事も大事です。
雪の降る地域では考慮に入れてほしいのは、雪がどのようにたまって、どのように落ちるのか?という事。
こちらのお宅の冬場の雪の事情を尋ねると、北側の屋根はなかなか解けないので雪がたまって、落ちるときにドカンドカン落ちる、という事を聞きました。
つまり煙突が北側の軒先辺りから出る場合は、すべり落ちてきた雪の衝撃を受ける可能性が非常に高いという事です。
実際にそういった被害の例を見てきているので、雪の降る地域の北側の軒先に煙突を出すのはお勧めできません。
最初にお客様から提案された場所が北側の軒先辺りでしたので、リスクを説明して北側の棟付近から煙突が出る所に設定しました。

こちらで設置場所を選んだので、プレゼンテーションとして薪ストーブ設置したイメージパースを作成致しました。

お客様の納得を得られたので設置場所はこの計画に決まり、
そして今月薪ストーブ設置に至りました。

当店で一番の熱量を誇るクアドラファイアの「4300ミレニアム」です。
大きい空間、新築のような断熱気密を望めない、などの条件で薪ストーブを設置する場合はできるだけ熱量の大きいものを選んだ方が良いです。
これ以上の熱量のある薪ストーブはそうそう無いので後からの後悔も無いと思います。

煙突は棟付近で棟高より煙突を出しているので、風圧の影響も受けづらく、煙の状況も視認しやすいです。
日当たりの良い南側の屋根は太陽光パネルが置かれているので、煙突を出す位置はここがベストだったと思います。

待ちに待った着火。
この冬から素敵にリフォームされた住宅で薪ストーブライフの楽しさ、暖かさを味わって欲しいですね。
家が寒い。という事は例えば上京した子供が帰ってこないという事の大きな一因になるのではないか?と私は思っています。
帰って来たくなる暖かい家にする。というのは家族を繋ぐ大事な事だと思います。
