薪ストーブを設置させて頂いたお客様で、「思っていたほど暖かくない」と仰る方が極稀にいます。
当店は薪ストーブを展示燃焼し、お客様にご体感頂き「これなら大丈夫!」と思って頂いてから販売する事を大事にしています。
展示場で感じた熱量とご自宅で感じた熱量との差異が大きければ、それは薪や薪の投入量が不適正なのではないでしょうか。
薪の乾燥は絶対条件です。未乾燥だと燃えない=すぐに熱にならない、ということで暖かくならない。
薪の適正量については薪ストーブが様々なサイズのラインナップがあって、大きいストーブほどスペックに記載されている熱量が大きくなります。
例えば当店で全3機種展示燃焼できるクアドラファイアのミレニアムシリーズ。

薪ストーブは薪を燃やさない限り発熱しないので、その暖かさは薪が頼りです。
単純な事ですが薪がたくさん入るストーブはより熱量がある、という事です。
熱量、というと単純に温度が高い事と勘違いしがちですが、薪ストーブの素材の耐久性の観点からもストーブ温度計で測る適温は、このミレニアムシリーズ大、中、小全て一緒です。
温度が一緒なのに熱量が違うというとどこが違ってくるかというと、「暖かい温度を維持できる火もちの持続性」が違ってきます。
思ったほど暖かくない、という方の使い方は、大きいストーブであるにも関わらず、薪を2本程度しか入れず、火もちが悪いので1時間くらいおきに又2本程度入れる。
という繰り返し。
私はそれを「チョロチョロ焚き」と言っています。そういう焚き方をしたかったのであれば薪2本程度入る薪ストーブを選べば良かったのですが、
思ったほど暖かくない、と改善に向かいたいのであればその薪ストーブに見合った量の薪をいれてください。
暖かい温度をより持続できます。
当たり前ですが大きいストーブは小さいストーブより薪の年間消費量は多い。その分大きい空間も暖められます。
薪ストーブの使い方は自然の摂理で単純に考えれば解る事が多い。
暖かい空気は上に行き、冷たい空気は重いので煙突内部が冷え切っていると重い空気がたちこめている状態でドラフトが働き辛いので、焚付を多めにして冷たい空気を一気に押し上げるイメージで焚く事が大事です。
外で焚き火するにも、薪2本より、薪5本の方が熱量も感じるし、熾き火がより持続しますよね。
人間がコントールする薪ストーブは自然の摂理で単純に考えれば、そりゃそうだよな、と腑に落ちる事あると思います。
余りに自然から離れた日常をしていない限り解ることですが、今後どうなることやら。
